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設計の両建築家が語る 受け入れられた「鳥の巣」 (2/2ページ)

2007.12.8 08:31
北京五輪のメーンスタジアム(奈須稔撮影)北京五輪のメーンスタジアム(奈須稔撮影)

 ド・ムーロンさんも、「鳥の巣」という愛称はうれしかったという。「巣は、生命がはぐくまれるところですから。いい意味ですよね」

 2人はサッカー好きとして知られる。サッカーW杯ドイツ大会の競技場にもなったミュンヘンの「アリアンツ・アレーナ」など巨大スタジアムをこれまでにも手がけているが、類似点が北京のスタジアムにもあるという。「空間の密度が高い」こと。アリアンツ・アレーナは急なすり鉢状になっており、最上階の観客席も、競技スペースから遠く感じないよう工夫されていた。北京のスタジアムでも、観客と競技者を遠ざけないよう心がけたという。

 もちろん外観は大きく異なる。「ミュンヘンのはテーブルクロスをかけたような外観でしたが、こっちは装飾品のような感じになっている」

 ド・ムーロンさんは中国の職人技にも言及した。「このような巨大建築ですが、手工芸のような質を感じた。職人芸です。多くの人の汗の結晶です」。当初より事業費が下がったという秘話も明かし、「品質と安全性を失わずにどうやって達成するかという問題に直面した。高価なスタジアムではありません」と話した。

 ド・ムーロンさんは授賞式のあと、東京都内で講演会を行ったが、会場からは、オーストラリア・シドニーのオペラハウスが今年世界遺産に登録された例を挙げて、北京のスタジアムも将来に期待する声が上がった。「作品は議論をよんだほうがいい。刺激になります。自分たちのプロジェクトが成功しなかったとしても、人々が未来に答えを出してくれるのだろうと思ってやっています」

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北京五輪のメーンスタジアム(奈須稔撮影)
ジャック・ヘルツォーク氏(右)とピエール・ド・ムーロン氏(小野淳一撮影)
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