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ヘルツォーク、ド・ムーロン両氏語る 受け入れられた「鳥の巣」 (1/2ページ)
来年開幕する北京五輪の主会場となるのは、「鳥の巣」の愛称で呼ばれるメーンスタジアム。複雑に交差する鉄骨で囲った外観が、そのような印象を地元の人に与えているようだ。設計は、今年の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したスイスの建築家、ジャック・ヘルツォークさん(57)とピエール・ド・ムーロンさん(57)。「ニックネームをつけられたのは、この建築が中国文化の一部として受け止められたということ」。今秋の受賞時に来日した2人は、話題のスタジアム建築に込めた思いを語った。(堀晃和)
2人の作品を読み解くキーワードは「表層」だ。世界文化賞建築部門選考委員で建築評論家の馬場璋造さんは、特徴を「既視感のない建築」と語ったが、「鳥の巣」はまさにその象徴的な作品だろう。
ヘルツォークさんは、中国が全世界にアピールする国家プロジェクトであることを強く意識したが、中国文化を取り入れることは考えなかったという。「中国の伝統的要素を模倣したり、混ぜ合わせたりはしていない。中国らしさはないと考えていただいていい」。しかし、中国人の目にはどう映るのかということには関心があった。「すぐに中国の人から鳥の巣というニックネームをつけられた。これは中国人の文化、中国の一部として受けいれられたということ。大変称賛されたわけで、喜んでいる。しかし、それを意図したわけではない」と語った。
さらに「われわれの建築はイデオロギーとはまったく無関係」と強調する。「われわれが企画したプロジェクトを、中国側がその通りにやってくれるかどうか、ずっと不安だった。もしかしたら、われわれの名前だけを使い、企画、デザインを無視されてフェイク(にせもの)ができあがったらどうしようと思っていたけど、忠実に実現してくれた。ちょっと意外だったね」と冗談交じりに語った。


