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奈良・脇本遺跡はリサイクル工房跡か
このニュースのトピックス:歴史・考古学
奈良県桜井市の脇本遺跡で、弥生時代末期から古墳時代初頭(2世紀末〜3世紀初め)の銅鐸(どうたく)の破片や青銅器の鋳型が見つかり、県立橿原考古学研究所が6日、発表した。弥生時代の祭祀(さいし)に使われた銅鐸を、古墳時代になって壊し、別の青銅器にリサイクルした工房跡とみられるという。古墳時代の新しい王権が弥生祭祀のシンボルである銅鐸を意図的に破壊したともみられ、時代の激変期を物語る興味深い資料になりそうだ。
銅鐸片は1〜4センチ大で、竪穴式建物跡(一辺6〜8メートル)から3点出土した。復元すれば全長1メートル前後になる大型銅鐸の一部とみられるという。弥生時代の銅鐸は完全な形のまま地中に埋められたケースが多く、破片の状態で出土した今回のケースは、古墳時代になって意図的に破壊された可能性が高いという。
一方、青銅製品の鋳型の一部も10点前後出土し、銅鐸の鋳型のように湾曲していないことから、同研究所は別の青銅器の鋳型と推定。銅鐸をリサイクルした跡とみられ、こうした発掘資料は全国的にも珍しいという。
脇本遺跡は、女王・卑弥呼(ひみこ)が統治した邪馬台(やまたい)国の有力候補地である纒向(まきむく)遺跡から約4キロ南東に位置している。両遺跡はほぼ同時期であることから、脇本遺跡で鋳造した青銅器が、当時の首都・纒向遺跡にもたらされた可能性もあるという。
同研究所の寺沢薫・調査研究部長は「古墳時代に誕生した新しい王権が、弥生時代の銅鐸祭祀を終わらせ、役目を終えた銅鐸を新しい青銅製品の材料として使ったのではないか」と話している。
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