ニュース:文化 RSS feed
【パーティー鑑賞】渡辺淳一氏「よほどの女好き」 (4/4ページ)
このニュースのトピックス:第23回正論大賞
■奥田英朗氏のスピーチ詳報
もっとベテラン作家がいただく賞だと思っていたので、すっかり油断していました。私はこの手のセレモニーは大の苦手で、回避するためにはどんな手でも使う男として知られているんですが、サブプライムローンの焦げ付きで株価が暴落しまして、不動産関連の投資信託と外貨預金をもってまして、私がそういう方面に明るいとかではなくて、銀行と証券会社のいわれるままにしてこうなったんですけど、えらい損害を被りまして、柴錬賞の賞金ではとても補いきれないんですけど…。
そのショックで寝込んで欠席するというシナリオを考えたんですけど、サボってばっかりも余計に目立つんで。私は単に、みこしとしてかつがれるのは好まないということだけです。
《壇上に立って話すのが苦手な様子で、しきりに照れまくる》
だいたいヨイショする編集者とはあわないと思います。褒められるとだいたい疑うんですね。さっき渡辺先生が、ものすごく取材をしてるんじゃないかとおっしゃられたんですけど、実はまったく取材をしてなくて、じっと人を観察するのがぼくの小説のもとではないかと思います。
何の話でしたっけ。きょうはちゃんと出席したということを、報告したいと思います。作家になって今年で10年目になりました。今回の賞を励みにして、どうやら私は作家以外の仕事がもうできそうにありませんので、この世界でずっとがんばっていく所存です。
《最後まで言葉を選びながら訥々と語る。会場からは大きな拍手が送られた》

