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原人、55万年前に朝鮮半島に? 同志社大の松藤和人教授らが発表
同志社大の松藤和人教授(考古学)ら日韓共同研究チームは、前期旧石器が見つかった韓国忠清北道の万水里(マンスリ)遺跡の年代を、56万〜54万年前と割り出し、24日、同大で開いた国際セミナーで発表した。
中国・北京近郊の周口店で骨が見つかった北京原人がすでに60万〜30万年前とされており、ほぼ同じ時期に朝鮮半島にも原人が進出していたことになる。
アフリカで誕生したとされる人類がどう広がったかや、日本列島に原人が来たかどうかの議論にも影響を与えそうだ。
万水里遺跡は韓国中央部にあり、団地造成に伴い2005年に発見された。
地下約6メートルの最下層から3点の石器が出たが、年代を判定する決め手がなく、同志社大と韓国・漢陽大などが共同で研究していた。
松藤教授らは、氷期に積もった白っぽい砂の層と、温暖な間氷期に風化で赤くなった地層が交互に重なっている点に着目。過去何度も繰り返された氷期と間氷期の年代に対応させた結果、最下層は「56万〜54万年前の氷期」と割り出した。
この年代特定法は比較的新しく、日本の地質学者らが古地磁気法などの科学的測定で妥当性を証明した。
韓国では、これまで同教授が同様に30万年前と測定した全谷里(チョンゴンニ)遺跡(京畿道)が、年代の分かる最古の旧石器遺跡だった。
日本では、旧石器発掘捏造(ねつぞう)問題で、4万年より前についてはほとんどすべてが遺跡でないことが明らかになっている。
佐藤宏之・東京大教授(考古学)の話「中国では北京原人の例はあるが、韓国で55万年前となるとかなり古い。石器の作り方や出土状況の詳しい情報も入手したい。ナウマンゾウが日本列島に渡来しているように、朝鮮海峡は30万年前までは何度か陸地化している。朝鮮半島まで原人が進出していたのなら、日本にも来ていた可能性は十分ある」

