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小説「坊ちゃん」でも紹介 松山・道後温泉で大量のギヤマン発見

2007.11.20 21:56
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 松山市の道後温泉本館(国の重要文化財)が113年前、現在の3階建てに改築された当時、建物に使用されていたガラス製品「ギヤマン」のカラフルな板ガラス137枚が本館に保存されていたことが分かった。同温泉事務所の田内宏幸所長(60)は「ギヤマンを引き戸などに使って、往年の姿を再現したい」と話している。

 板ガラスは縦20・2センチ、横18センチなど3種類の大きさがあり、赤やしま模様のこはく色、柄入りの緑と茶色などそれぞれに4種の色が施されている。窓枠から外した形跡を残す板ガラスもある。

 松山東雲短大の犬伏武彦教授(65)が、道後温泉に勤務していた元職員から「屋根裏にギヤマンが保存されている」という話を聞き、温泉職員が本館最上階に上がる階段途中の押し入れで発見した。専門家によると、板ガラスはベルギーから輸入された品物という。

 本館は明治27年、当時の道後湯之町の年間予算にほぼ匹敵する費用を投じて平屋建てから改築された。明治32年には皇族専用の浴室「又(ゆう)新(しん)殿(でん)」も設置されるなど、その威容を誇った。和風でありながら洋風の新技術も盛り込んだ画期的な建物で、ギヤマンの板ガラスもその象徴として北側の玄関などに使用されていた。

 翌28年には夏目漱石が旧制松山中学の英語教師として赴任し、小説「坊っちゃん」でも「温泉だけは立派なものだ」と紹介。現在も市のシンボル的な存在だけに関係者は「ギヤマンで改築当時の建物の威厳を復活させたい」と意気込んでいる。

 ■ギヤマン 本来は江戸時代にオランダから長崎へ輸入されたガラス製品を指す。オランダ語でダイヤモンドを意味し、「切り子」と呼ばれるようなカットを施された製品が多い。

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