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【断 二宮清純】したたかな応援を
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ビーチバレーの浅尾美和に続き、CMで脚光を浴びているのがバドミントンの美人ペア「オグシオ」である。小椋久美子と潮田玲子。現在世界ランキング8位(11月1日現在)。「北京五輪ではメダルを狙う」と豪語している。
バドミントンは誰でも一度はやったことのある国民的スポーツだが、実際に試合を観戦した方は多くあるまい。ナマで観戦すると、その迫力に圧倒される。スマッシュの初速は300キロを超える。
過日、陣内貴美子さんから面白い話を聞いた。陣内さんといえばバルセロナ五輪日本代表選手で、同五輪前年の世界ランキングではトップに立ったこともある。
バドミントン選手が会場に入ってまず行うこと、それは場内のチェックなのだそうだ。「シャトルの色は白なので、向こう側のスタンドに白い服の人がいたりすると見えにくい。どこに垂れ幕がかかっているかまで、すべて把握しておくんです」。チェックの視線は垂れ幕やライトの位置からエアコンの風の流れまで多岐に渡るという。
「たとえばこちら側からは、白い服の人が多くて見えにくい場所がある。それを相手に悟られないようにしなければいけません。で、チェンジコートと同時にそこばかり攻める。こういう駆け引きが行われているのです」
北京五輪では会場の風景や風の流れを事前にチェックすることのできる中国人選手が圧倒的に有利である。応援者は白い服を着て相手の正面に座り、日本人選手を正面に迎えたときには黒い服に着替えるというのはどうだろう。決して褒(ほ)められた行為ではないが、表彰台の独占を狙う中国勢と戦う時には、このくらいのしたたかさは持っておいた方がいいかもしれない。(スポーツジャーナリスト)