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文化勲章 茂山千作さんら5氏 功労者に15人 (2/3ページ)
■茂山千作さん 狂言界初 芸歴80年…「一生けいこ」
「この年まで達者で狂言をさせていただいて、後を継いでくれる者たちもたくさんできました。その上、こんな結構な勲章を頂戴(ちょうだい)するとは夢にも思っておりませんでした。私ほど幸せな男はないと思うております」
狂言界では初の文化勲章受章。京都の自宅のけいこ場で「恐縮しております」と言いつつ、「いよいよ芸道に精進し、これからもいい舞台をつとめたい」と表情を引き締めた。
初舞台は5歳のとき。芸歴は80年を超える。太郎冠者から大名まで、いまや舞台に出るだけで“狂言になる”といわれ、天衣無縫で親しみやく、深い味わいのある芸は見る人すべてを幸せにする。「狂言は見ていただいて、愉快な気持ちで笑っていただくことがモットー」とおおらかな笑顔を見せた。
第二次大戦では兵役につき、戦後の狂言の低迷期には弟の千之丞らと学校を回って狂言を広めた。「いうにいえないつらいこともありましたが、狂言をやめたいと思ったことは一度もありません」
今月、米寿を記念する公演を行ったばかり。元気の秘訣(ひけつ)は朝の30分の散歩。いまも月に数回は舞台に立ち、朝起きたらまず稽古場で声の調子を試してみる。「一生、けいこの積み重ね」ときっぱり。夢は3歳の双子のひ孫との共演。「初舞台をさすまでは生きてなあきませんな」


