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「感謝の心」が力の源泉 なでしこJ・宮間 (1/2ページ)
21日の女子サッカー3位決定戦で日本が敗れた瞬間、MF宮間あや(23)は足の自由がきかず、まるでバンジージャンプで飛び出すように前へ倒れ込んだ。メダルを懸けて、全身全霊をかけた証明で「前のめりに倒れたのは人生で初めてかも」とはにかんだ。ここ数年、エースの沢から日本の中盤を引き継いだ指令塔は、北京五輪を全力で駆け抜けた。(北京・榊輝朗)
疲れた顔で現れた宮間は、倒れ込んだとき「あっ、雨が降っていたんだ。疲れたあ」とばく然と考えていたという。精根尽き果て、思考回路も鈍るくらいに死力を尽くした。
五輪直前、「わたしの年代が引っ張るくらいの気持ちでやりたい」と話し、中盤で何度も好機を演出。1次リーグ初戦で勝ち点を引き寄せた沢の五輪初得点をアシストするなど、世界の舞台で役割を果たした。
FK、CK、PK。すべてのキックを任される。準決勝以降は相手の高さ、強さに屈したが「セットプレーだけは通用したと思う」と宮間。左右の正確なキックを武器に多くの得点機を作り出した。1次リーグ最終戦で戦ったノルウェーのベルントセン監督は「大会のベストプレーヤーの1人」と高く評価した。
中国で昨夏行われた女子W杯1次リーグ初戦のイングランド戦では、直接FKから2点をたたき出し、劣勢の試合を引き分けに持ち込んで一躍世界に名をはせた。
とかくキッカーには孤高のイメージがつきまとうが、宮間は違う。「誰かが頑張ってFK、CKがある。きちんと打たなくちゃ申し訳ない」。チーム全員の思いを胸に刻みながら、左右の足を思い切り振り抜く。



