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【チェックEYE】川越学 マラソンの醍醐味凝縮した最年長の栄冠
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日本人の両選手にとっては厳しい結果となった。優勝を本命視された野口が欠場したなかで、メダルを期待されたのは精神的にも辛かっただろう。特に外反母趾をおして出場した土佐は痛々しかった。
途中に石畳などもある固いコース設計や、比較的涼しかった気温もけがに影響したのかもしれない。層の厚い日本女子マラソン界では、代表権獲得のために極限の練習量を求められる。野口の欠場、土佐のリタイアはそうした状況下での体調管理の難しさが出たともいえる。
マラソン2回目の中村は若さが出た。トラック出身の選手だけにスピードはあるので、さまざまなタイプのコースに出場して経験を積んでほしい。
逆に豊富な経験値を生かしたのが金メダルを獲得した38歳のトメスク。野口の欠場でレースの牽引(けんいん)役がいなくなり、スローペースで進んだ前半戦で20キロ付近から早めのスパートで抜け出した。「スピードをあげたら誰もこなかったので驚いた」とは本音だろうが、その勇気ある決断は評価できる。五輪マラソン最年長での栄冠を手にしたベテランの快走は、経験と駆け引きが物を言うマラソンの醍醐(だいご)味を凝縮しているといえるだろう。(セカンドウィンドAC監督)







