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シドニー五輪(2)「女性の時代」 (3/3ページ)
フリーマンは「アボリジニで女性」という2つの特性から大役に選ばれたわけだが、重圧を見事に跳ね返し、陸上四百メートルで金メダルを獲得、まさにシドニー五輪の顔となった。
この大会に参加した女子選手は4261人、男子が6886人で全体の約38%を閉めた。100年前は2%だったから、昔日の感はあるが、国際オリンピック委員会がめざす「50対50」にはまだ遠い。競技団体の女性役員も少ない。
「でも、シドニーがきっかけになってくれれば」。大阪社会部から取材団に加わった河地美紀記者がそう言った。彼女は、通訳やボランティア、トレーナーや五輪専門誌の編集長など五輪の周辺で活躍する女性を取材し、期間中、「女性と五輪」というコラムを書き綴った。産経新聞も女性が活躍した大会であった。=敬称略(現編集局編集総務 佐野慎輔)
■女王ペレク緊急帰国の怪■ 陸上女子四百メートルに勝利したキャシー・フリーマンは、豪州国旗とアボリジニの旗、両方を手にウイニングラン。先住民との融和をうたうシドニー五輪を体現した瞬間だった。
一方でレース直前、シドニーから逃げ出した選手がいた。フランスのマリー・ジョゼ・ペレク。バルセロナ、アトランタ両五輪でこの種目を連覇した女王で、フリーマンとの対決が大きな関心を集めていた。
ところがペレクは、競技開始の前日、宿泊先のシドニー中心部にあるホテルから忽然と姿を消し、そのまま帰国。会見した代理人によれば、ホテルで見知らぬ男から脅迫をうけ、身の危険を感じたからだという。
フリーマンの熱狂的なファンの仕業との観測も流れた。しかし2年前の病気以降、国際レースから遠ざかったペレクに対し、すでに実力はフリーマンが上、行為の必然性はない。
ストーカー説はマネジャーが「以前からあった」と話した。彼女は180センチの美人選手。モデルとしても活躍している。あり得なくはない。ただ、そのわりに身辺警備に気を使った気配はなかった。ドーピング逃れ説もでるなど、女性が注目された大会で最も不可思議な「事件」だった。=敬称略(現編集局編集総務 佐野慎輔)




















