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【北京の28競技】(5)アーチェリー 打倒「祖国」へ照準ピタリ 早川浪 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北京の28競技
男女5人が北京五輪に出場するアーチェリー日本代表。女子団体で五輪6連覇を目指す韓国が、すべての種目で大きく立ちはだかる。「みんな知り合いなので、やりにくいというより、緊張感がなくなる」と苦笑するのが早川浪(日体大)。2006年に韓国から帰化した23歳のホープだ。(奥村信哉)
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韓国名は嚴恵浪(オム・ヘラン)。「いつも恵みがあってほしい」と祖父が名付け、日本国籍取得後も1字をとって「浪」(なみ)を名乗る。ただ、さまざまな競技の強豪国出身者に多い「五輪のための帰化」ではない。07年の世界室内選手権を制した有望株の来日のきっかけは「弓矢との決別」だった。
小学5年で「おもしろそう」と始めたアーチェリー。韓国ジュニア代表まで上り詰めたが、実業団入り後、競技漬けの日々に迷いが生じた。「社会に出て知識のなさを感じた。もっと勉強をしたい」。04年、日本人と再婚した母親を頼って日本に語学留学すると、「住んでみたら日本が好きになった」。翌年、アーチェリー経験を推薦状代わりに日体大に入学した。
待っていたのは新鮮な経験だった。「韓国は監督、コーチがつきっきり。日本は自分でやらないとうまくなれない」。スポーツ心理学などを取り入れた主体的な練習で才能は再び開花。日本語も上達し、今では「古きよき日本女性のような礼儀正しさ」(関政敏・日本アーチェリー連盟強化担当理事)で、日本代表にすっかり溶け込んだ。
北京での目標は金メダル。「いつも韓国の選手に負けるので、五輪では勝ちたい」。祖国の「定位置」にぴたりと照準を定めている。

