MSN産経ニュースへようこそ。ここは北京オリンピック特集の記事本文ページです。

ニュース:競泳最新ニュース | 競泳一覧 | RSS feed

「勝負水着」と「勝負脳」 どう戦略化? (1/2ページ)

2008.7.2 14:34
このニュースのトピックス世界の怪物
再び世界新記録を出したナタリー・コーグリン(ロイター)再び世界新記録を出したナタリー・コーグリン(ロイター)

 世界一の競泳大国・米国の北京五輪代表を決める国内選考会が始まり、怪物マイケル・フェルプスが初日、いきなり四百メートル個人メドレーで4分5秒25の世界新をたたき出した。北島康介(日本コカ・コーラ)のライバル、ブレンダン・ハンセンも百メートル平泳ぎで59秒24の今季最高をマークし、底力を見せつけた。

 もちろん、この2人、例の水着を着ていた。

 英スピード社渾身の水着「レーザー・レーサー(LR)」については、今春の世界記録ラッシュや国内代表が着る水着のオープン化問題などで何度も脚光を浴びてきた。いまさらの感もあるが、オープン化決定後、やっと口を開いた国内販売担当のゴールドウインの担当者によれば、魔法の秘密は、着るのに20分から30分かかり、競技後は青あざもできるという常識外の締め付けによる、水に接する表面積の縮小化にある。

 「同じ重さなら丸太よりヤリやモリの方が早く進む」

 丸太のような身体がヤリのようになるわけではないが、理屈としては分かりやすい。そこまで締め付けても自由に手足が動かせるのかどうか。NASA(米航空宇宙局)とも提携するなど、投じた莫大(ばくだい)な開発費のかなりの部分は、そこに投じられたのだろう。

 そんな魔法の水着だが、有力選手全員が身につければレースのレベルは高まっても着順に大差が出ることはないだろう。むしろ「筋力に勝る欧米強豪国に有利」との声もあり、上半身を鍛え直し、泳法をグレードアップさせた北島はともかく、日本勢にとって好材料とはいえそうもない。

    × × ×

 魔法の水着と比べれば、いたって地味だが、北京を前に日本水連は代表選手向けに興味深い講習会を始めた。大舞台で実力を発揮できるよう、“頭の中身”を鍛え直すため脳神経外科の権威、日大大学院総合科学研究科の林成之教授を招いて「勝負脳」を鍛え直すというのである。

 勝負脳は脳低温療法で世界的に知られる林教授が過去、脳に損傷を受けた多数の患者を治療する中で得た知見から導いた独自の理論で構成される。脳はなお謎の多い臓器だが、五輪でしばしば指摘される「心・技・体」をつかさどっている臓器は、脳である。

 著書の「思考の解体新書」(産経新聞出版)「勝負脳の鍛え方」(講談社現代新書)によると、林教授は、植物症(植物状態の前段状態)の患者の症例などから人間の意識と心、記憶は脳の記憶をつかさどる場所(海馬回)で連動し、互いに関連し合っているとする。その上で人間の知能を、(1)モノを覚え(2)情報を再構成し(3)その内容を表現し(4)独創的な創造力を生み出す−と段階的に分類している。

このニュースの写真

米では早くも「世界新」が続々…(ロイター)
男子二百メートル自由形で1位となったマイケル・フェルプス(ロイター)
競泳の北京五輪米国代表選考会、男子二百メートル自由形で1位となったマイケル・フェルプス(ロイター)
再び世界新記録を出したナタリー・コーグリン(ロイター)
再び世界新記録を出したナタリー・コーグリン(ロイター)
PR
PR
イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。