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4度目ボート代表 努力の“鉄人” 円熟の武田、金へ (1/2ページ)
8月の北京五輪で4度目の五輪に挑むボート選手がいる。34歳のベテラン、武田大作(ダイキ)だ。22日、日本ボート協会理事会で浦和重(NTT東日本東京)とともに、軽量級ダブルスカル代表に決まった。シドニー、アテネ両五輪では6位と健闘したが、メダルには届かなかった。2005年W杯では日本人初の金メダルに輝いた名手は、円熟味の技で悲願のメダルを目指す。(西尾美穂子)
ボートの日本代表の合宿に参加中の武田は現在、戸田漕艇場(埼玉県戸田市)と国立スポーツ科学センター(JISS)を往復する毎日。五輪のメダルを目指し、海外の試合を転戦し、愛媛県の自宅にいるのは「1年のうち、4カ月ぐらい」だ。妻や9歳から1歳まで4人の子供とも会えないが、メダルのためと理解してもらっている。
なにが、そこまでボートに駆り立てるのか。「努力しただけ、強くなれるから」。武田の答えはシンプルだ。アトランタ五輪以降、3大会連続で五輪出場を果たした日本のボート競技の第一人者には専任コーチがいない。孤独と向き合い、自ら考えながら力をつけてきた。
実家はみかんなどを栽培する専業農家。家を継ぐために入学した愛媛大学農学部付属高校でボートと出合った。高校ではOBから指導を受けたが、ボートでは無名の愛媛大へ進学以降、特定のコーチについたことはない。だが、「一回やったら最後までやろう」と、自ら瀬戸内海で身体を鍛え上げてきた。試行錯誤を繰り返しながら、遠征先では一流選手の技や練習方法を盗んだ。現在でも「1歳になる娘のハイハイから体の使い方を学んだ」と飽くなき探求心を持ち、大会への提出書類にはコーチとして4人の子供の名前を書く。

