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【陸上日本選手権 いざ決戦】(中)女子一万メートル 女王・福士VS好調・渋井 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:末続慎吾
昨年までの6年間、女子一万メートルは福士加代子(ワコール)の独壇場だった。ところが、今年はやや様相が異なる。日本記録保持者の渋井陽子(三井住友海上)が春のトラックシーズンで好記録を連発。故障明けで復調途上にある福士をよそに、初のタイトル奪取と五輪出場に燃えているのだ。
昨年11月の東京国際で惨敗し、マラソンでの北京五輪出場が断たれた渋井だが、駅伝やトラックにおける目下の充実ぶりは目を見張る。
昨年暮れの全日本実業団対抗女子駅伝では、チームを首位に引き上げる快走で、2年ぶり優勝の立役者となった。年をまたぎ、勢いはさらに増す。4月の兵庫リレーカーニバル一万メートルで自己2番目の記録となる31分19秒73をマークすると、5月の東日本実業団選手権は31分21秒92の大会新で優勝。「日本選手権は勝ちに行きたい。連覇を止めたいですね」。打倒・福士を高らかに宣言する。
挑戦状をたたきつけられた福士はといえば、「何とか間に合った」という表現が適当か。初マラソンだった1月の大阪国際で惨敗。3月に左ふくらはぎを故障し、以後1カ月はジョギングだけ。今月1日にあった新潟での競技会でようやく復帰したが、自己記録より1分半以上も遅いタイムで10人中6位に終わった。
「1000メートルとか2000メートルで、もうきつかった。準備が足らなかったですね」。そう漏らした福士は、10日後のレースであっさりと北京五輪参加標準記録A(31分45秒00)を突破。このあたりの調整力はさすがだ。
もっとも、永山忠幸監督によると「現時点では8割程度」。ただ、万全のコンディションでは臨めなくとも、悲観はしていないという。「あのときよりは、いまの方がいい状態ですからね」



