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【陸上日本選手権 いざ決戦】(上)男子400障害 30歳・為末大VS23歳・成迫 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:末続慎吾
実績十分のベテランと伸び盛りの若手。世界選手権で2度銅メダルを獲得した為末大と、2006年アジア大会を制した成迫健児の争いが、ここ数年にわたり注目を集めてきた。30歳対23歳。いつの時代にもある世代交代に向けたせめぎ合いだが、この2人が男子四百メートル障害で世界トップ級の力を持つだけに、対決は熱を帯びる。
昨年はベテランの為末が経験の差で、若い成迫を退けた。最後のハードルを越えたときには同時。そこから終盤が苦手な為末が振り切った。「成迫君にラストで競り勝つのは初めて」。バックストレートで強い向かい風を感じて急遽(きゅうきょ)、作戦を変更、後半に力を残した結果だった。臨機応変の対応。ベテランのここ一番での勝負強さは、成迫に「完敗」を認めさせた。
今回はどうか。ここまで調整ぶりは対照的だ。5月の静岡国際、国際GP大阪大会、そして北京でのプレ五輪と3連勝の成迫は満を持して臨む。記録的にもレースを経るごとに伸びており、プレ五輪では48秒87をマークして「狙っていた記録より悪いが、いまの状態で48秒台は自信になった。日本選手権では47秒台を狙っていきたい」と視線を上げた。
一方、為末は苦しんでいる。春先に痛めた両ふくらはぎなどの故障が長引き、3月末から約2カ月間、ハードルを跳べずに「危機的状況」。故障の影響で今季初戦は14日の福岡市での記録会までずれ込んだ。そして昨夏の世界選手権以来、約10カ月ぶりのレースは51秒28。「人生で一番遅いタイムかも…」。ただ逆境に強いことが為末の持ち味であるのも確かで、本人も「心が折れたら終わり。自分を信じることが大事」。“最後の五輪”への挑戦をあきらめるつもりはない。


