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表面化しにくい聖職者のわいせつ行為

2009.10.18 01:32
このニュースのトピックス民事訴訟

 牧師など聖職者によるわいせつ行為は少なくない。団体内での権威を悪用し、宗教儀式的な理由を付けて行われる性的暴行は表面化しにくく、被害関係者からは「刑事事件や損害賠償訴訟に至っていない隠れた被害が、まだあるのではないか」と危(き)惧(ぐ)する声が上がっている。

 「少女らは神に最も近い存在だった被告に逆らえば地獄に落ちると信じており、従順に行動せざるを得なかった」

 京都地裁は平成18年2月、信者の少女7人に対する強姦(ごうかん)罪などで「聖神中央教会」(京都府)の元主管牧師(62)に懲役20年の判決を出した際、こう指摘した。判決は同年3月に確定。牧師と教会は元女性信者らに損害賠償訴訟も起こされ、5830万円の支払いを命じられた。

 また、韓国の新興宗教「摂理」をめぐっては、韓国最高裁で4月、女性信者に対する強姦罪などで教祖に懲役10年の刑が確定した。日本国内でも複数の信者が教祖から暴行を受けたとされている。

 摂理からの脱会者を支援する渡辺博弁護士は「性的被害の告白はハードルが高い。その上、宗教グループはひとつの社会となっており、自分が属する社会の絶対者を告発することは容易ではない」と語る。

 一方で、「カトリック茨木教会」(大阪府)の司祭(74)が今年2月、信徒の女性(43)に教会内で抱きついたり、キスするなどしたとして、強制わいせつの疑いで大阪府警に逮捕された事件では、司祭は「なぐさめるためだった」とわいせつ目的であることを否認。地検は「軽く抱きついて唇に触れる程度の上、被害者が嫌がりながらも教会に2カ月も出入りしている」などとして、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 捜査関係者は「この種の事件は、密室内の被害者の証言だけでは立証が困難だったり、わいせつの線引き自体が微妙なケースもある」と指摘している。

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