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広島の女児殺害事件 2審見直しの可能性
広島市安芸区で平成17年、下校途中の小学1年、木下あいりちゃん=当時(7)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われたペルー人、ホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(37)の上告審で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は、検察、弁護側双方の主張を聞く弁論を9月11日に開くことを決めた。1審広島地裁の無期懲役判決を破棄し、審理を差し戻した2審広島高裁判決が見直される可能性がある。
ヤギ被告側は、証拠と争点を絞るために行った1審の公判前整理手続きを2審が非難、「争点を明らかにしないまま終えた」などと判示した点について審理を求め、上告を受理するよう申し立てていた。最高裁はこれを受理したため、公判前整理手続きのあり方についても初判断が示される見通し。
公判前整理手続きは、裁判員裁判では必ず実施され、初公判前に弁護人と検察官、裁判官が協議、審理計画を立てて集中審理を実現する。裁判員として参加する国民の負担軽減が狙いだが、一方で拙速になりかねないとの指摘もあり、最高裁の判断は各地裁での実務に影響するとみられる。
1審の公判前整理手続きのなかで、検察側はヤギ被告の捜査段階での供述調書を取り調べるように求めたが、弁護側は不同意。地裁も任意になされた供述かどうかを立証してまで調べる必要性はないとして、公判のなかで却下した。判決では検察側の死刑求刑に対し、無期懲役を選択した。
これに対し、2審は「公判前整理手続きは充実した審理を計画的で迅速に行うもので、調書の任意性という争点を明らかにしないまま終えたのは、目的に反する」と指摘、審理を尽くしておらず違法などとして差し戻した。
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