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「国策捜査」佐藤優被告、世間に広める

2009.7.1 22:47

 「国策捜査の現実は、小説よりもずっと劇的だと思いました」。佐藤優被告は1日、上告を棄却した最高裁の決定を受けて、こんなコメントを出した。

 政官財の事件が摘発されるたび、捜査批判に使われる「国策捜査」。小沢一郎民主党代表代行側への違法献金事件で民主党側が当初、この言葉で検察を批判したことは記憶に新しい。

 この「国策捜査」を世間に広めたのが、鈴木宗男衆院議員と佐藤被告だった。

 佐藤被告は「起訴休職外務事務官」という肩書で多数の著書を執筆した。

 公判で「特定の政治的ターゲットの中に何としても犯罪を見いだし、作り出すことだ」と「国策捜査」を定義。自著「国家の罠(わな) 外務省のラスプーチンと呼ばれて」では逮捕直後、検事から「これは国策捜査なんだから。あなたが捕まった理由は簡単。あなたと鈴木宗男をつなげる事件を作るため。国策捜査は『時代のけじめ』をつけるために必要なんです」と言われたというエピソードを記した。

 この検事の言葉には一定の理解を示しつつも、裁判中は無罪主張を貫き、鈴木議員の逮捕時にはハンガーストライキで抗議した。「国家の罠」で知名度を上げ、「国家の自縛」「獄中記」などを次々と上(じよう)梓(し)。論客としても引っ張りだこになった。

 鈴木議員は佐藤被告の上告棄却に「非常に残念な結果」などとコメント。児玉和夫外務報道官は「外務省として重く受け止めている。綱紀粛正に努めたい」と述べた。有罪確定になれば自動失職する佐藤被告には退職金も支払われない。

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