MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

【主張】痴漢逆転無罪 証拠収集に一層の努力を (1/2ページ)

2009.4.16 03:49
このニュースのトピックス主張

 満員電車の車内で女子高生に痴漢をしたとして、強制わいせつ罪に問われた防衛医科大学校教授(休職中)に対する上告審判決で、最高裁第3小法廷は実刑とした1、2審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。

 最高裁が事実認定の2審判決を覆して無罪判決を下すのは異例で、痴漢事件では最高裁の逆転無罪判決は初めてである。

 痴漢行為は極めて卑劣で悪質な犯罪だ。厳しい処罰が求められることに変わりはないが、最高裁は判決の中で、痴漢事件は「客観的証拠が得られにくく、被害者供述が唯一の証拠の場合が多いなどの特質から、特に慎重な判断が求められる」と指摘した。今後の同種事件の審理や捜査当局に警鐘を鳴らしたものといえる。

 防衛医大教授は、平成18年4月朝、通勤客で混雑する小田急線で女子高生=当時(17)=の下半身を触ったとして警視庁に逮捕、起訴された。教授は一貫して無罪を主張したものの、1、2審判決とも女子高生の供述の信用性を認めて懲役1年10月の実刑判決を下したため、上告していた。

 最高裁は双方の言い分を詳細に吟味した結果、「女子高生の供述には疑いがある」と判断し、教授については、「犯行を行ったと断定するには、合理的な疑いが残る」と結論付け、教授側の主張に軍配を上げた。

 5人の裁判官のうち3人が教授の無罪を認めたが、2人は女子高生の供述は信用できるとして、反対意見を述べるというきわどい判断で、証拠に乏しい痴漢事件の審理の難しさを反映した。

 痴漢事件は、最高裁も判決の中で指摘するように、決定的な物的証拠がないのが大半である。このため、被疑者、被害者双方の供述のどちらが信用できるかが、裁判では争点の中心となる。このため、冤罪(えんざい)も生まれやすい。

[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。