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【調書漏洩公判】当時の「週刊現代」編集長が証言 奈良地裁
このニュースのトピックス:民事訴訟
奈良県田原本町の医師(50)宅放火殺人の供述調書漏洩(ろうえい)事件で、秘密漏示罪に問われた精神科医、崎浜盛三被告(51)の第6回公判が27日、奈良地裁(石川恭司裁判長)で開かれた。調書を引用した「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)の出版に社内で反対した加藤晴之・元「週刊現代」編集長(53)が弁護側の証人尋問で、同書について「国民の知る権利や報道の自由と、(事件関係者の)人権のバランスを欠いていたことが気がかりだった」と述べた。
弁護士から調書を直接引用した同書のスタイルについて問われると、「公権力の介入を招くのではないかとの危惧(きぐ)もあった。結果として公権力の介入を防ぐことができず、出版すべきではなかった」と語った。
講談社に設置された調査委員会の報告書によると、加藤元編集長は同書の出版に社内で唯一反対した。委員会の事情聴取には「この本が問題になったとき、胸を張って公益性を主張できるか、その主張が世論の支持を得られるか。私は絶対できないと思いました」と答えている。
同書の著者でフリージャーナリストの草薙厚子さん(44)は、医師の長男(18)の供述調書などを崎浜被告から入手。同書出版以前、加藤編集長時代の「週刊現代」平成18年11月4、11日号などに、事件の記事を執筆。父親の言動や長男の父親殺害の決意と実行などを詳細に紹介したが、調書の直接引用はしなかった。加藤元編集長は公判で、草薙さんらが当時、調書を入手していたことは「知らなかった」と証言した。
公判は午後に被告人質問が行われる。
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