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【法廷から】弁償する気持ちゼロ あきれた振り込め詐欺の「出し子」 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
警察当局などによる警戒の強化にもかかわらず、被害が絶えない振り込め詐欺。振り込まれた現金の引き出し役である「出し子」をしていた無職の男性被告(20)は、罪を認めつつも、最後まで「申し訳ない」という謝罪の言葉は口にしなかった。
他人名義のキャッシュカードを使って、ATMから現金約860万円を引き出したとして、窃盗の罪に問われた被告の初公判を26日、東京地裁で傍聴した。
まだ顔に幼さの残る被告は、緊張のせいかほおを紅潮させながら開廷時間を待っていた。そのあどけない表情を見る限り、この被告が罪を犯したようには、とても思えなかった。
検察側の冒頭陳述によると、パチスロ店で働いていた被告は5月、客から「仕事を手伝ってくれないか」と声を掛けられたという。
数日後、その客から「仕事は銀行に行って、お金を引き出すこと」であり、「帽子とサングラスで顔を見られないように」と言われた被告は、「この仕事は悪いことだ」と悟ったものの、「楽にお金を稼ぎたい」という気持ちを抑えることができず、仕事を引き受けたという。
振り込め詐欺の被害夫婦は、夫婦の息子になりすました共犯の男からの電話にだまされ、計5回に渡り約860万円を振り込んだという。被告は「出し子」として、約1カ月の間にその金を17回にわたって引き出していた。だが報酬は1回、わずか1万円だった。罪状認否で、被告は「間違いありません」と罪を認めた。
情状証人として証言台に立ったのは、被告の父親だった。父親が営むコンサルティング会社の経営は厳しく、今年を乗り切れるかどうか不安な毎日を送っているという。そのせいか、父親の顔はとてもやつれてみえた。
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