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【法廷から】「これはアートだ」…電車落書きの外国人男の“イタイ”弁明 (1/2ページ)

2008.12.21 11:57
このニュースのトピックス法廷から
落書きされた地下鉄谷町線の車両(大阪市提供)落書きされた地下鉄谷町線の車両(大阪市提供)

 「自分たちのアート(芸術)を日本の人にも理解してほしかった」―。地下鉄電車などにスプレー塗料で落書きをしたとして、器物損壊などの罪に問われたスロバキア国籍のダリボラ・スピシアク被告(26)とハンガリー国籍のタカチ・ビクター被告(26)は、18日に大阪地裁で開かれた初公判で来日した動機をこう訴えた。2人はイギリスやドイツなど世界各国で落書きを繰り返す国際落書きグループのメンバーという。欧州各地では「悪ふざけ」か「芸術」の一環として大目にみられてきたようだが、日本で待っていたのは「逮捕」という厳しい現実だった。

× × ×

 約2カ月に及ぶ長い勾留(こうりゅう)生活がこたえたのか、やつれた表情で法廷に現れた2人。いずれも180センチ以上のすらりとした体格で、栗色の頭髪に彫りの深い顔立ち。

 通訳を介して裁判官に職業を聴かれたスピシアク被告は芸術家、ビクター被告は大学生と答え、2人は起訴事実を認めた。

 検察官の冒頭陳述などによると、2人はもう1人の東欧人の男と3人で今年9月2日に入国。大阪市西成区の簡易宿舎を拠点に、落書きを繰り返した。

 9月4日、大阪市淀川区の地下鉄御堂筋線の車両への落書きが見つかったのをはじめ、翌月までの間、大阪や東京、名古屋、神戸など各都市で相次いで電車車両への被害が発覚した。2人は13件の犯行を供述、このうち4件が起訴された。

 被告人質問に臨んだスピシアク被告は「自分が描くものはアート。理解してもらえると思っていたが、日本の人々は理解してくれないとわかった。申しわけないことをしました」と謝罪を繰り返した。

 弁護人「ペイントする前は悪いことだと思っていなかったのか」

 スピシアク被告「やる前は悪いことと理解していなかった」

 弁護人「(今は)勝手な思い込みだったとわかったんですね」

 スピシアク被告「はい。分かりました」

 拍子抜けするほど素直な返答。弁護人は情状弁護として、2人が当初、犯罪になるとの認識がなかったことを強調しようとしたが、検察官と裁判官の質問ですぐに“うそ”が露呈した。

このニュースの写真

落書きされた地下鉄谷町線の車両(大阪市提供)
落書きされた大阪市営地下鉄御堂筋線の車両=9月4日、堺市北区(大阪市交通局提供)

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