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【法廷から】「私を絞めて!」…老いらくの恋の悲しい結末 (1/3ページ)

2008.11.22 19:07
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 「1日に5回も6回も死にたいと言うんです」

 今年9月、病気に苦しむ内縁の妻=当時(69)=に頼まれ、スカーフで首を絞めて殺害したとして、嘱託殺人罪に問われた無職の男(65)は、大阪地裁で20日に開かれた初公判で涙を流しながら訴えた。

 都会の片隅の文化住宅で身を寄せ合い、20年近くの歳月をともに生きてきた2人。人生の晩年でようやく生涯の伴侶(はんりょ)を得たはずだったが、愛情にあふれた日々に終止符を打ったものとは…。

■ ■ ■

 検察側の冒頭陳述や被告人質問などから浮かび上がった「老いらくの恋」のストーリーをたどると−。

 大阪府東大阪市の住宅街にある2階建て文化住宅。17年前、同じ2階の西端と東端の部屋にそれぞれ1人で住んでいた2人は、顔を合わせればあいさつする程度の関係から、お互いの部屋を行き来するようになり、親密な関係になった。

 転機が訪れたのは約3年後。内妻の体調が急激に悪化したのだ。

 じっとしていられないほどの激しい頭痛や不眠症。足腰も弱まり、トイレに行くのもままならなくなった。何カ所もの病院を訪れ、治療を試みた。しかし医師の診断はあいまいな「自律神経失調症」だった。

 男が内妻の食事や洗濯など、身の回りの世話をする生活が始まった。銭湯へ行くのも難しくなると、男は風呂がある1階の部屋にわざわざ転居、内妻を風呂に入れ、オムツ替えまでするようになった。

 大量の薬を飲み続けても内妻の体調は回復せず、介護の日々が十数年続いた。

 内妻が「死にたい」と言い始めたのは今年7月ごろ。目や耳までも利かなくなり、食事を取るのも1人でできなくなっていた。市販の頭痛薬も必要になり、生活保護を受給していた2人は経済的にも苦しくなっていた。

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