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【信越ヘリ墜落】遺族の思い今も…
このニュースのトピックス:民事訴訟
「今もまだ死んだなんて信じられない」。信越放送の取材ヘリ墜落事故をめぐる損害賠償訴訟の判決が31日、東京地裁で言い渡され、事故は一つの節目を迎えた。しかし、事故から4年が過ぎた今も、遺族の悲しみは癒えることがない。
「本当にかわいい妹でした…」。事故で死亡した信越放送記者、三好志奈さんの兄、一徳さん(38)は言葉を詰まらせた。7歳離れた妹。いつまでも泣き虫だと思っていた。そんな妹が社会人として歩き始めた矢先の事故だった。
事故から1日近くたった明け方、警察署で志奈さんの遺体と面会した。「しかし、妹と確認できたのは履いていた靴だけでした…」。泣きながら志奈さんに声をかける父親の声が今も耳の奥から離れない。
志奈さんは平成13年、「地方の素晴らしい文化や人々を地方から発信したい」と信越放送に入社。事故直前には、過疎化する農村の医師を追ったドキュメンタリー制作に取り組んでいた。「初めての自分の企画だったそうです。自分の手で完成させてやりたかった」
事故後、志奈さんが取材で知り合った人たちから、仕事ぶりを聞くことができたという。取材後も多くの人と交流が続いていた。取材先への気遣いが伝わってくるようだった。成長した妹の姿を見た気がした。それだけに悔しさが募る。
昨年5月、志奈さんの姉、裕子さん(37)に長女が誕生した。裕子さんは「裕奈」と名付けた。志奈さんへの思いがのぞく。「両親にとっては初孫で、しかも女の子。『志奈の生まれ変わりだ』と話しています」と一徳さん。
今月6日に起きた青森朝日放送の取材ヘリ墜落事故では、若いアナウンサーが行方不明になった。一徳さんは「事故の教訓が何も生かされていない。妹の死を無駄にしないでほしい」と語気を強めた。
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