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【ストーカー判事】認める? 注目の被告人質問も 10時から初公判
「今、何してる? 身体きれいに洗っておいてね〜会いにいくからさぁ」…。20代の裁判所職員の女性にメールを執拗(しつよう)に送ったとして、ストーカー規制法違反の罪に問われた宇都宮地裁判事、下山芳晴被告(55)=東京都文京区=に対する初公判が25日午前10時、甲府地裁で開廷する。法を知り尽くした現職判事が、被告に身を落として迎える初公判に、どのような態度で臨むか注目される。
起訴状によると、下山被告は2月19日ごろからの約1カ月間、女性の携帯電話に匿名で「入るの見いちゃった! ついでに写真撮っちゃった! よく撮れてると思うけど、どうしようか?」「今日、県警本部に何しに行ったのかなぁ」などとするメールを繰り返し送るストーカー行為を行った。下山被告が匿名で女性に送ったメールは16通に及んでいた。
これまでの県警の調べなどによると、下山被告は甲府地裁都留支部長だった今年3月、女性から匿名のメールや無言電話などの被害相談を受けたとし、知人の警察幹部に無関係な第三者を装って捜査を依頼。結局、これをきっかけに捜査が始まり、5月21日に下山被告はストーカー規制法違反容疑で逮捕された。
下山被告は今月になって保釈されている。
下山被告は逮捕された当初、女性にメールを送ったことは認めたが、「父親のような気持ちだった。メールを送ったのは恋愛感情を満たすためではなく、彼女のため。幸せになってほしかった」などと供述。
ストーカー規制法違反罪は、恋愛感情やその他の好意感情、またはそれが満たされなかった怨恨の感情を充足する目的が「つきまとい側」になければ規制の対象にならないため、下山被告の供述が注目されたが、公判では起訴事実を全面的に認める見通しとなっている。
25日は被告人質問が行われるほか、弁護側が証人尋問で情状面を訴える構え。昼ごろには検察側の求刑が行われ、結審する見通しだ。
一方、最高裁は6月16日に裁判官会議を開き、罷免の訴追をするよう国会の裁判官訴追委員会に請求した。今月7日には、訴追委の委員3人が甲府刑務所を訪れ事情を聴取。下山被告が事実関係を認めたため、裁判官弾劾裁判所に訴追するか検討している。
弾劾裁判所で罷免判決が出れば、平成13年に児童買春事件で有罪が確定した元東京高裁判事以来、6人目となる。


