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「死に神」問題 朝日回答に被害者団体不満噴出 「質問に答えてない」 (1/2ページ)
朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」が計13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相を「死に神」と表現した問題が、尾を引いている。被害者を侮辱しているとして、犯罪被害者団体が朝日に2度にわたって投げかけた質問に対する回答への不満が、くすぶっているからだ。コラム掲載から1カ月が経過したが、死に神問題は、着地点が見えないままだ。(森本昌彦)
「まったく質問に答えていない。被害者の言うことだから、聞かなくていいと考えているのか」
死に神の意味について2度、質問状を送った「全国犯罪被害者の会(あすの会)」代表幹事、岡村勲弁護士は、こう憤る。岡村弁護士は平成9年、自身への逆恨みで妻を殺害された経験から、被害者救済運動を始めたことで知られる。
死に神という表現は、鳩山法相を揶揄(やゆ)するだけでなく、死刑囚の刑執行を希望する被害者側をも侮辱していると、6月25日、「抗議および質問」と題した文章を送った。
朝日から、すぐに回答がきたが、あすの会は「質問に答えていない」と、再び質問状を送付。7月14日付でまた回答が届いた。
鳩山法相は昨年9月の会見で「半年以内に死刑は執行されなければならないという規定が、自動的に進む方法はないのか。ベルトコンベヤーといってはいけないが」と発言していた。
朝日の回答はともに、死に神という表現が、こうした法相の過去の「言動を踏まえた」ものと指摘。あすの会が求めた死に神の意味には答えていない。
岡村弁護士は「法相が死に神なら、死刑執行を願っている被害者や遺族も悪い意味を持つ死に神になってしまう」と“問いかけ”の真意を打ち明ける。その上で「とにかく正直に答えてほしい。答えられないのなら『不愉快な思いをさせた』とおわびをするべきだ」。あすの会は23日に会見し、今後の対応を発表する予定だ。

