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【下関通り魔殺人】遺族「精神鑑定で裁判が長引くのがつらかった」
このニュースのトピックス:秋葉原通り魔事件
11日に最高裁で上告が棄却され、死刑が確定する上部康明被告(44)に対しては、捜査段階と1、2審で計4回の精神鑑定が実施された。判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した遺族らは、「鑑定のたびに裁判が長引くのがつらかった」と語った。
刑法39条は「心神喪失者の行為は罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」と規定している。上部被告側は「犯行当時は心神喪失だった」と主張。1審段階の鑑定で1回、「心神耗弱」との結果が出たが、残る3回は「責任能力あり」だった。
上部被告に切られて重傷を負った永藤登さん(77)は、「鑑定に長い月日がかかりすぎた」と振り返った。妻を殺害された松尾明久さん(67)も「鑑定が不要とは言わないが、犯人に精神的な障害があっても罪には関係ない。刑法39条は、被害者のことを考えていない法律なのではないか」と話した。
また、この事件は、東京・秋葉原の無差別殺傷事件と手口、動機などの面での類似性が指摘されている。
松尾さんはこの点に触れ、「面白くないからといって『社会が悪い』と思い込んで、無関係の人を殺傷するのは言語道断で許せない」と述べ、怒りを新たにしていた。