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【法廷から】児童が「剣持って走ってきた」と泣きじゃくりながら 京都塾女子児童殺害の被告、再精神鑑定へ (1/2ページ)
京都府宇治市の学習塾で平成17年12月、小学6年の堀本紗也乃さん=当時(12)=が刺殺された事件で、殺人などの罪に問われ、昨年3月に1審・京都地裁で懲役18年(求刑・無期懲役)の実刑判決を受けた元塾アルバイト講師、萩野裕被告(25)の控訴審公判が、大阪高裁で続いている。
公判の争点は1審に続き、萩野被告の刑事責任能力の有無。高裁は1審に続き、再び精神鑑定を行うことを決めた。鑑定は8月末ごろまで約3カ月かけて行われ、鑑定書は9月上旬に提出される見通し。
法廷では視線の先が不自然に泳ぎ、人目もはばからず泣き続けるなど異常なふるまいが目立つ萩野被告。果たして鑑定の行方は…。
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今年2月19日。午後の大阪高裁の法廷に、ぼろぼろと大粒の涙を流し続ける萩野被告の姿があった。
この日の第3回公判で行われたのは、紗也乃さんの両親による意見陳述。
被告から姿が見えないように母(44)が衝立越しに話す。
「毎週、事件が起きた土曜日になると、この時間に(娘が)怖い思いをしたんだなと想像してとても怖いです」
「今でも怖くて1人で外出できません。傷は癒えていないのに、人に会って声を掛けられたときに『傷は癒えていません』と言うこともできず…」
「被告の言うことは嘘ばかりで納得できない」
母の言葉は重い。静まり返った法廷で突然、萩野被告のむせび泣きの声が響いた。
「うう、うう、ううう…」
弁護人席の前に腰掛けた坊主頭の萩野被告は顔を紅潮させ、頬をふるわせながら泣き続ける。
顔中を涙まみれにした泣き方は尋常でなく、少なくとも20歳を超えた大人の男の泣き方には見えない。
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萩野被告が公判で泣くのはこれが初めてではない。
京都地裁での1審公判段階や、被告人質問が開かれた昨年12月の控訴審第2回公判などで、何度となく泣いている。
入廷の際は、常にきょろきょろと視線が落ち着きなく泳ぐ。
被告人席に向かう途中で傍聴席の遺族に視線を向け、一瞬動きが固まることもある。
今年2月の公判の際は、手をかきむしった痕なのか、両手が緑がかったくすんだ色に変色し、傍聴人の目を引いた。
常に落ち着きがなく、1審段階では、何度となく審理中に傍聴席を振り向き、びくびくと何かに怯えた様子も見せていた。
明らかに、挙動がおかしい。
遺族から「嘘つき」と言われているのも、犯行に至る経緯や動機に関する本人の供述が、突拍子もない内容に聞こえるからだ。
象徴的なのは、目の前で実際に起こっている「客観的事実」と、実際には起こっていないが映像のようなものが見える「主観的事実」とが、萩野被告の中で混在しているらしいことだ。
常に何かに襲われたり殺されそうになったりする恐怖感に襲われているのが特徴的で、犯行の約3カ月前からは特にひどくなっていたと本人はいう。
自宅や外出先で突然大声をあげたり、電車内の連結部分にしゃがんで隠れたり、大学の授業中に突然教室から走って出たまま戻らなかったり…。
奇行が続いていた。