ニュース: 事件 RSS feed
【Re:社会部】センスが悪いのは誰?
このニュースのトピックス:刑事裁判
「センスが悪い」と酷評された法務省の裁判員制度啓発看板の内容が変更されました。元々は「裁判員参上!」だった看板が、新たに「裁判員誕生!」になりました。
ことの発端は、3月25日の衆院法務委員会での民主党議員の質問に対する法相の答弁。それから約1カ月間、新聞やテレビがこの問題を取り上げました。「災い転じて福となす」の言葉通り、制度の認知度アップには一定の宣伝効果があったことでしょう。省内の一部からも同様の声が聞かれます。
でも本来啓発すべきは、制度の中身のはず。現に最高裁のアンケートでも消極的に参加の意向を示している人が大半を占めています。そうした人の不安を取り除くため、裁判員がどんな仕事をして、負担はどれぐらいなのかを、もっときちんと伝えるべきではないでしょうか。
法務委員会でのやり取りを受け、担当職員は看板変更の作業に追われました。それだけの労力を制度の中身の広報啓発活動に向けていたら−と思うと、むなしさすら感じます。
「参上」と「誕生」のどちらが「センスがいい」のか私には分かりません。たかが、とは言いませんが、看板1枚で騒いだ議員、法相のセンスこそ「悪い」と感じてしまいます。(法)