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「危険分かっていたはず」 石綿被害で遺族 亡き夫の苦しみ胸に

2008.5.16 11:05
このニュースのトピックス民事訴訟
首都圏建設アスベスト訴訟の提訴のため、東京地裁に向かう原告団=16日午前10時5分、東京・霞が関首都圏建設アスベスト訴訟の提訴のため、東京地裁に向かう原告団=16日午前10時5分、東京・霞が関

 “静かな時限爆弾”アスベスト(石綿)。失われた健康への賠償を求め、建設労働者らが集団提訴に踏み切った。夫を平成17年に亡くした東京都板橋区の阿倍初江さん(73)は「どれだけ苦しい思いで死んだのか。国は危険と分かっていたはずなのに」。夫の思いを胸に裁判に臨む。

 夫、吉郎さんは35歳のとき、商社勤めから一転、大手エレベーター会社の下請けで働く。やがて「のどがおかしい」と異常を訴え帰宅後に何度もうがいを繰り返すようになった。

 毎年、肺に影があると言われたが石綿とは分からなかった。60代半ばから24時間、酸素ボンベが手放せなくなった。入退院を繰り返して徐々にやせ細り、サッカー好きで厚かった胸板も骨が透けて見えるような状態に。体重は40キロまで減り、70歳で息を引き取った。

                 ◇

クボタ広報室の話「訴状がまだ届いておらず、訴状を見てから対応したい」

ニチアス広報チームの話「訴状が届いていないので、コメントいたしかねる」

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首都圏建設アスベスト訴訟の提訴のため、東京地裁に向かう原告団=16日午前10時5分、東京・霞が関
首都圏建設アスベスト訴訟の提訴のため、遺影を手に東京地裁に向かう原告ら=16日午前10時5分、東京・霞が関
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