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【Re:社会部】死刑と無期の境界は…

2008.5.16 08:31
このニュースのトピックス迫る裁判員制度

 青山学院大学准教授の個人ブログに批判が殺到し、学長名の謝罪文が大学HPに掲載される騒ぎになりました。ブログは山口県光市母子殺害事件の差し戻し控訴審判決についてのものでした。

 ブログの内容についての論評は避けますが、気になったのは、被告の元少年への死刑判決は重すぎるとした理由を「最低でも『永山基準』くらいをラインにしてほしいものだ。永山事件の死者は4人」と記載している点です。

 永山基準は、犯行時19歳だった4人連続射殺事件の永山則夫死刑囚の昭和58年の上告審判決で示された死刑適用基準です。でも、この判決には、死刑が適用される被害者の具体的な数は書いてありません。

 では、なぜ准教授は「被害者4人」を死刑適用基準と思ったのでしょうか。もしかしたら、永山基準ができてから、死刑が確定した少年事件は1件しかなく、その被害者も4人だったからなのかもしれません。しかし、これは偶然の一致と見るべきでしょう。

 死刑と無期懲役の境界がどこにあるかを明確にすることは困難です。被害者の数は、重要な指標の一つではありますが、絶対的なものではないことは、過去の判例が示しています。

 来年5月21日から裁判員制度が始まります。死刑と無期の境界問題は人ごとではありません。(は)

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