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【緒方被告側の冒陳(10)完】「違法な取り調べで自白」 (1/7ページ)
●緒方被告に対する取り調べ状況や任意性が欠如した供述調書が作成された経緯など
《7月18日までの取り調べ状況など》
6月28日の緒方被告逮捕後、7月17日までの取り調べでは、緒方被告は真実と信じたことを供述していた。
7月18日午後1時過ぎころから、特捜部副部長のC検事が緒方被告の取り調べを行ったが、取り調べ開始前後、弁護人から2回にわたり、速やかな接見を申し入たのに対し、拒否された状態のまま取り調べが強行された。
同日午後3時ごろまでの取り調べの際、C検事は緒方被告に対し、緒方被告が着席したとたん、不動産詐欺の事実は起訴し、現金詐欺の事実で再逮捕することを告げた上、突如、机を平手で激しく何度もたたき、身を乗り出して拳を握り締め・つかみかからんばかりの威勢を示しながら、「いつまでうそをついているんだ。一生刑務所から出られないぞ。事実を認めろ。このまま認めなければ、実刑になって暴力団らと同じ房で長く過ごすことになるぞ。あなたのいうことで裁判が済むと思ったら大間違いだ。検察は徹底的にやる。特捜の逮捕は起訴を意味する。甘えるな」などと大声で罵声(ばせい)を浴びせ続けた。
緒方被告は、それまでの連日の深夜にわたる取り調べで、高齢もあって極度に疲れており、C検事から起訴や再逮捕を告げられて驚き、精神的に激しく動揺した。さらに、大声で罵声を浴びせられ続け、「従来のような供述を続ければ身柄拘束期間が長期間に及ぶだけでなく、何らかの政治的意図に基づいて(いわゆる国策捜査)、検察官が一方的に作り上げた証拠によって不動産詐欺、現金詐欺の両事実について有罪、実刑とされ、これまで長年にわたり辛苦して築き上げた地位、名誉のすべてを失い、70歳代半ばに近い高齢の自分はついに刑務所の中で人生が終わってしまうのではないか」と極度に絶望。接見拒否で弁護人との接見の機会もなく供述の自由を完全に奪われた状態で、「認めます」と思わず口にしてしまった。
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