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【緒方被告側の冒陳(9)】「官邸が不快感、捜査に反映」 (3/3ページ)
6月13日夜、緒方被告が自宅に戻ると、特捜部の事務官が捜索を終え、押収品の積み込み作業中で、緒方被告が主任とみられる事務官から令状を見せてもらうと、電磁的公正証書原本不正作出・同供用被疑事件と記載されていた。「被疑事実を見せてほしい」と言うと、手元には所持していないとのことであった。
そこで、緒方被告がB検事に電話で問い合わせ、「土地・建物の所有権移転登記が不実であるということか」と尋ねると、B検事は「そうです」と返事した。緒方被告の法律事務所も特捜部の捜索が行われ、証拠品が多数押収されていた。
緒方被告方の捜索差し押さえを終えた事務官が立ち去って問もなく、新聞記者から「特捜回りの記者から確認してほしいとの連絡があったので確認しますが、緒方先生の自宅にガサ入れがあったということに間違いないですか」との問合わせの電話があった。捜索が終わってまもなくのことであり、特捜部が意図的に報道機関へリークしたとしか考えられない状況が判明し、緒方被告は異様な動きに不信感を抱いた。
緒方被告は記者の問い合わせには答えず、B検事に電話して、「捜索後、これほど早く、捜索の事実をリークするとはどういうことか。特捜部長と副部長に抗議する」と伝えた。しかし、特捜部長、副部長からは何の連絡もなく、もっぱら報道機関から緒方被告に対する電話が相次いだ。
その後も、B検事による緒方被告に対する取り調べは続き、いつの間にか被疑者扱いされるようになり、罪名も当初は電磁的公正証書原本不正作出・同供用事件であったものが、その後は被害感情のない総連側を詐欺の被害者とする詐欺事件とされ、6月28日、緒方被告は逮捕された。
このように、捜査経過は変則かつ特異な推移をたどっている。その背景には、詐欺被害申告から捜査が開始されたものではなく、官邸の示した強い不快感を反映し、取引途中にもかかわらず早急かつ強引に捜査を進めようとする何らかの政治的意図(それを「国策捜査」と呼ぶかどうかは別として)をうかがわせるものがあった。
=(10)へ続く
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