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【緒方被告側の冒陳(9)】「官邸が不快感、捜査に反映」 (2/3ページ)
同月11日ごろ、公安調査庁幹部らが緒方被告の事務所を訪れ、約2時問にわたり、緒方被告が朝鮮総連会館の買い取りを行った経緯などについて事情聴取した。
緒方被告は、在日朝鮮人の権利擁護などの動機、目的、取引の状況や、売買代金の支払いが済んでなく、取引が途中の段階にあることなどを詳細に説明した。
そして、6月12日には突如、毎日新聞がこの取引に関する記事を朝刊の1面トップで報じ、他のメディアもこれに追随し、大きなニュースとして取り上げられた。そこで、同日ごろ、緒方被告が公安調査庁幹部に電話し、「前回の面談結果について官邸に正しく伝えられたか。官邸の意向はどうであったか」と尋ねると、幹部は「秘書官と面談し、緒方先生がどのような意図で総連会館を買い取ることにしたかについて、先生から聞いたとおり話したところ、大変厳しい態度でした。買い入れの動機については、金もうけのためにやったと話を変えていた方がむしろ良かったという感じでした」との返答があった。
この返答から、緒方被告は自らの真意が通じなかったことを遺憾に思うとともに、官邸の意向としては、国益や在日朝鮮人の権利擁護などを口にすることに不快感を示し、むしろ金銭欲に発した行動であるとの説明を期待していたことを知り、国家機関による何らかの責任追及を予感した。
そのような状況の中で急遽(きゅうきょ)、特捜部による緒方被告に対する取り調べが行われるようになり、6月12日夜、ホテルオークラで、B検事が緒方被告を初めて取り調べたが、被疑者か参考人かについては告げられなかった。その際、緒方被告がB検事に、犯罪とはおよそ結びつかないと思われたため、「取り調べを行う理由は何か」と聞くと、検事は返答できず、「上から言われたので聞きにきただけです」などと要領を得ない話をするだけだった。
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