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【緒方被告側の冒陳(1)】「資金が必要な事情なかった」 (2/6ページ)
・緒方被告自身、幼少時、終戦後の旧満州(中国東北部)から家族とともに命からがら帰国し、さまざまな苦労を味わい祖国との絆の大切さを身をもって知った体験から、対北朝鮮の閧係においては実質的な大使館としての機能を有し在日朝鮮人の権益を守る上で重要な拠点である本件土地、建物の確保の必要性の理解と人道的な同情心が芽生えたこと
・検察庁内において主に公安畑を歩み公安調査庁長官の地位にもあった経験から、朝鮮総連を見守って行く上で、拠点が固定されていたほうが大局的に見ればむしろ日本の国益に沿うと考えたこと
・緒方被告が公安調査庁長官に在任したころに比べて、国際情勢の変化はめまぐるしいものがあり、緒方被告は5年内に日本と北朝鮮との国交が回復することがあり得るものと認識し、このような在日朝鮮人の権利保護に民間人である緒方被告が理解を示しているということは、そのようになった場合、何らかの有益な作用をするであろうと思ったこと、及び、現時点で在日朝鮮人を圧迫した場合、北朝鮮の感情を刺激し、拉致問題ばかりでなく、現在行われている日本、アメリカ等による北朝鮮との交渉にも悪影響を及ぼすと考えたこと、現にアメリカは種々の工作で北朝鮮の譲歩を引き出すため圧力を加える一方、マカオ資金の北朝鮮への引き渡しを認めるなど、具体的に柔軟な姿勢をとっていること、日本としては、北朝鮮に圧力を加えるばかりでなく、一方では民間人によるものではあるが在日朝鮮人の権利擁護に手を貸すことを容認していることを認識させることが大事であると思ったこと
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