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【検察の論告(3)完】亜澄さんの冥福祈らせるため長期収容を (2/3ページ)
このニュースのトピックス:刑罰
亜澄さんは家族にとっては悩みの種であったかもしれません。しかし亜澄さんは生前、親友たちに「自分は家族を好きなのに、家族は私を嫌っている。そんなの悲しすぎるし、それなら家にはいたくない」などと打ち明け、家族との関係に悩んでいました。また、仕事がうまくいかないことにも悩んでいました。
このように、亜澄さんもまた、一人の若い女性として、時に喜び、時に悲しみ、時に悩み、戸惑いながらもその一度きりしかない人生を歩んでいました。
本来、自宅は人が最も安心して過ごせる場所ですし、家族は人が最も心を許せる相手です。ですから、亜澄さんはたとえ勇貴被告に木刀で頭をたたかれたとしても、その肩に掛けてもらったタオルで首を絞められる直前まで、まさか自宅で自分の兄に殺されるとは夢にも思っていなかったはずです。
そして亜澄さんは、その意識が遠のく中で、廊下で懸命に脚を伸縮させて後ずさりして勇貴被告から逃れようとしました。また浴室では最後の生命力を振り絞って体をけいれんさせ、自分の生命を守ろうとしたのです。
自分を理解してほしかった家族によって自宅で自分の将来と生命を終えなければならなかった亜澄さんは、あまりに無念であったはずです。その心境は言葉に言い尽くすことはできません。
〈家族などに与えた苦痛や悲しみも大きい〉
亜澄さんの遺体は勇貴被告の部屋のクローゼットの中から両親によって発見されました。いきなり一人娘の変わり果てた姿を目にし、それが息子である勇貴被告の仕業であることを察した両親の悲しみや苦しみ、怒りのやり場のなさは、察するにあまりあります。
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