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【検察の論告(3)完】亜澄さんの冥福祈らせるため長期収容を (1/3ページ)
●情状
〈動機に酌むべき点がない〉
勇貴被告は、以前から両親に反抗的態度をとるなどしていた亜澄さんに憎しみを募らせていました。犯行当日、亜澄さんから「いくら勉強しても無駄だ」という意味のことをいわれて激怒し、木刀で亜澄さんの頭を多数回たたきました。
そして、亜澄さんから「両親が敷いたレールを走るだけだ」という意味のことを言われて憎しみを爆発させ、全く無抵抗で、か弱い女性である亜澄さんを殺害しました。
そればかりか、勇貴被告は、亜澄さんの遺体を隠して自分の犯行を隠蔽(いんぺい)したいという自分勝手な動機から、遺体をバラバラに切断したのです。
殺人の犯行動機は、このように極めて短絡的かつ理不尽・冷酷です。遺体損壊の動機も自己中心的な考えに基づくもので、酌むべき事情はありません。
〈各犯行の態様は極めて悪質〉
勇貴被告は殺害前、亜澄さんの頭を木刀で一方的にたたき、そのけがは頭蓋骨(ずがいこつ)にも達し、廊下は亜澄さんの血に染まっていました。しかし、勇貴被告は、手当てをするどころか、いきなり首をタオルで絞め付け、亜澄さんがその場にあおむけに倒れても手を離さず、数を数えながら約3分聞にもわたって執拗(しつよう)に首を絞め続けました。
勇貴被告は、亜澄さんにまだ息があることを知ると、助けるどころか逆にとどめをさすことにし、亜澄さんを下の階の浴室まで引きずり、また約3分間にもわたって頭を水中に沈めて窒息死させました。それから勇貴被告は、亜澄さんの遺体をバラバラに切り刻んだ上、乳などをそぎ取り、それらをビニール袋に入れて自分の部屋に隠しました。
これらの犯行態様は極めて残忍・残酷というほかなく、亜澄さんに対する哀れみの情は全く感じられません。
〈結果は重大で悲惨〉
勇貴被告の犯行により、亜澄さんはわずか20歳でその生命を絶たれてしまいました。結果は極めて重大です。
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