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【法廷から】「いいものだったら見逃してくれると…」糖尿病医薬品、無許可販売の男の思い (1/3ページ)

2008.5.12 11:24
このニュースのトピックス法廷から

 「いいものを売ればいいと思った。商品が良ければ厚労省が見逃してくれるのではと思っていました」−。被告人席に立ったスーツ姿のきゃしゃな老人は、胸を張ってよく通る声でこう答えた。

 「糖尿病が治る」とうたって無許可で独自の医薬品を販売したとして、薬事法違反(医薬品の無許可販売)の罪に問われた男性被告(72)の初公判が9日、東京地裁で開かれた。

 起訴状などによると、被告は自身の経営する会社で桑の葉と梅、シソを混ぜた食品を開発。「糖尿病が治る」との効能をうたって医薬品販売業の認可を受けないまま、平成17年3月〜19年9月までの約2年半で計135個を計162万円で販売した。検察側は冒頭陳述などで、領収書など押収した証拠から推計すると、被告は16年1月〜19年9月までに3億円以上を売り上げた計算になると指摘した。

 もともとは自動車部品販売会社を営んでいたという被告。公判では弁護側が被告の書いた陳述書を朗読、被告自身も糖尿病に苦しんでいたことを明らかにした上で、無許可販売に至った経緯を説明した。

 陳述書によると、医師の指導の下で食事療法などを試しても被告の症状が改善されることはなかった。平成2年ごろ、桑の葉の効能について研究が始まったという話を耳にし、桑の葉を服用し始めた。しかし、2、3年続けても快方には向かわない。飲みやすくしようと梅とシソを混ぜて飲んだところ、約半年で血糖値が正常になった。5年のことだった。被告は8年に自身の経営する会社で商品化、販売を始めた。

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