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【あと1年で裁判員(5)完】誰だって「死刑」選ぶのは恐い 人を裁く資格と覚悟は (2/3ページ)

2008.5.8 23:04
このニュースのトピックス刑事裁判
職業裁判官ですら、死刑判決を言い渡すときは相当に逡巡するという。われわれ国民は「人を裁く」資格と覚悟を持つことができるだろうか職業裁判官ですら、死刑判決を言い渡すときは相当に逡巡するという。われわれ国民は「人を裁く」資格と覚悟を持つことができるだろうか

 「死刑判決にかかわるのは正直怖い。その人の人生を決めるという責任は重い。避けられるならば、避けたい」

 今年4月、東京地裁で開かれた模擬裁判に参加した男性会社員(38)は話す。

 昨年10月、別の模擬裁判に参加した会社員、鈴木山人さん(43)も量刑に苦しんだ1人だ。こう語る。

 「裁判官と違い、量刑を決める物差しがない分、自分の価値観のみで短時間で決めてしまうのは抵抗があった。ややもすると『目には目を』の応報感情に流されてしまう」

 ■「人を裁くこと」是認できる“理由”とは…

 「1人の生命は全地球よりも重い」

 昭和23年の最高裁判決の一文である。米沢氏の裁判官人生はこの言葉に導かれてきた。地裁、高裁を通じて死刑判決にも3度関与した。しかし、その思いにブレはない。事実認定や量刑に誤りはなかったと確信している。

 ある日新聞で、かつて自分が死刑を言い渡した被告に刑が執行されたと知った。

 言いようもないやるせなさを感じた。

 「判断は間違っていない。だが気分のいいものではない」

 死刑判決の宣告で、緊張の余りに声が出なくなってしまった裁判官がいた。その緊張感に耐えられないという理由で民事裁判の道を選んだ裁判官もいた。

 退官後、米沢氏の元に1通の手紙が届いた。差出人は弁護士出身の最高裁判事。

 法科大学院のテキストへの感想とともに俳句がつづられていた。死刑判決前の重い気持ちを詠んだ句だった。

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職業裁判官ですら、死刑判決を言い渡すときは相当に逡巡するという。われわれ国民は「人を裁く」資格と覚悟を持つことができるだろうか
東京地裁で4月に行われた模擬裁判。裁判員制度の開始まで、いよいよあと1年を切った(代表撮影)
模擬裁判の審理後に行われた評議。裁判長(手前左から2人目)の話に耳を傾ける裁判員たち=4月14日、東京・霞が関の東京地裁(代表撮影)
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