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【調書漏洩事件 冒陳要旨】「留守の自宅で自由に記録見せた」 (3/4ページ)
このニュースのトピックス:少年犯罪
■第5 犯行後の状況
草薙は供述調書の写しや被告らのコメントをもとに、週刊現代11月4日号と同11日号、月刊現代12月号に事件に関する記事を書いたが、その原稿は被告らが内容を監修した。その際、被告は謝礼として合計10万円余りを受け取った。
一方、草薙は事件記録を見る前の10月4日ごろ、講談社学芸出版部の編集者に、記録等をもとにした書籍の出版を持ちかけていた。遅くとも19年1月から原稿を書き始めたが、より真実性が増し、高い社会的評価を受けられるとの思いから、少年らの供述調書をほとんどそのまま引用することにした。そして5月21日、「僕はパパを殺すことに決めた」と題する書籍を講談社から出版した。
被告は供述調書の写し等を提供する際、草薙から将来書籍を出版することを漠然と伝え聞いただけで、原稿を事前に見せられたことはなく、供述調書等を数多く引用することも聞いていなかった。出版前日の同20日に草薙から書籍を受け取ったとき初めて、書籍が本当に出版されることとその具体的内容を知った。
この出版に関して、奈良家裁所長は6月5日、非公開である少年審判への信頼を著しく損なうだけでなく、事件関係者に多大な苦痛を与えかねないとして、草薙及び講談社に抗議した。さらに東京法務局長は人権侵犯事件として7月12日、報道・出版の自由として許容される限度を明らかに超えており、誠意をもって謝罪するなど被害の回復を早急に図り、さらなる被害を防止するための適切な措置を講じるよう草薙と講談社に勧告した。

