ニュース: 事件 RSS feed
【調書漏洩事件 冒陳要旨】「留守の自宅で自由に記録見せた」 (1/4ページ)
奈良県田原本町の医師宅放火殺人の供述調書漏洩事件で、奈良地裁で1日開かれた第2回公判で検察側が読み上げた冒頭陳述の要旨は次の通り。
■第1 身上経歴
被告は平成6年に京都大医学部を卒業し、医師免許を取得した。その後、18年2月からは京都市内の病院の神経精神科副部長として勤務している。
■第2 鑑定の経緯
放火殺人事件は18年6月20日に発生した。犯人である少年は同22日に逮捕され、奈良家裁は8月2日の第2回少年審判で少年の精神鑑定を実施することを決め、同7日、被告に鑑定を命じた。
被告は同10日ごろ、鑑定のための資料として、家裁から事件記録の写しの貸し出しを受けた。そして記録を精査するとともに同13〜15日、少年やその親族への面接を行い、心理テストや脳波検査などの結果を総合して少年を「特定不能の広汎性発達障害」と診断し、10月13日に精神鑑定書を提出して同30日ごろ、記録を返却した。
■第3 記録を見せた経緯
被告は18年2月ごろ、大学の先輩である教授から草薙厚子を紹介された。草薙は放火殺人事件の発生直後から興味を抱き、8月10日ごろに教授を通じ被告が鑑定人に選任されたことを知った。草薙は事件の情報を得るため被告に接触したいと考え、教授に仲介を依頼して被告と連絡を取り合い、会うことになった。
被告は9月8日ごろ、京都市内の料理店で草薙と会い、少年の生育歴や犯行に至る経緯等を口頭で説明した。その場には講談社社員の週刊現代の担当編集者も同席した。
その後、被告は草薙から依頼を受けて同28日ごろ、再び前記料理店で会ったが、その場には講談社と優先契約を結んでいるフリージャーナリストも同席した。その場で、被告は草薙らから事件記録を見せてほしいと頼まれたが、医師の守秘義務に反することや、少年審判の非公開の原則に反することから初めは断った。

