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自白調書を異例の撤回 検察が裁判員制備え長期化回避
このニュースのトピックス:刑事裁判
愛知県知多市で昨年6月、アパート自室に灯油をまいて火を付けたとして放火罪に問われた男の名古屋地裁の公判で、検察側が「被告人質問で十分立証できる」として、捜査段階の自白調書など証拠請求していた供述調書のほぼすべてを取り下げていたことが30日、分かった。調書の取り下げは極めて異例で、公判は被告の法廷での証言を中心に審理された。調書の任意性などが争われる裁判の長期化が避けられ、裁判員制度に向けた新たな審理の在り方として注目される。
男は無職、山脇利勝被告(43)。昨年6月に逮捕され、簡易精神鑑定で「境界性人格障害」の可能性が指摘されたが、責任能力は問えるとして起訴された。公判で今月18日に検察側は懲役5年を求刑、弁護側は「心神喪失か心神耗弱状態にあり、無罪か刑の軽減が相当」と主張して結審。5月8日に判決の予定。