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【意見=無罪】「事件の本質は夫のDV」「鑑定医2人が揃って『心神喪失』とは…無視できぬ」 (1/4ページ)

2008.4.29 15:34
このニュースのトピックス渋谷バラバラ殺人 セレブ妻公判
三橋歌織被告三橋歌織被告

 ●「歌織被告は犯行時に心神耗弱状態にあったと認められる。これは、複数の精神鑑定医による鑑定結果を見ても明らかである。また、被告は結婚直後から始まったとされる夫からのDVについて語っているが、その信憑(しんぴょう)性は当時の被告にかかわった多くの第三者の証言からも、間違いのない事実と認めることができる。単に暴力的に振る舞うという限度を遙かに超え、馬乗りになって殴りつける、身動きができないように縛る、レイプまがいの写真によって脅すなど、被告の心から抵抗する気力すら失わせるような内容である。しかも、それを第三者の目から隠すような狡猾な行いも認められる。こうした生活を日常として繰り返される中で、被告が正常な判断能力を失う精神状態になっていったことは想像に難くない。犯行後に被告が行った死体損壊および遺棄について、正常な判断能力があったとする指摘があったが、損壊の方法や状況、遺棄した場所などを考えると、十分に判断能力があった場合を想定したときに、多くの矛盾をはらんでいると言わざるを得ない」(北海道在住の男性公務員、51歳)

 ●「人間は環境に自分を適応させて生き抜こうとする本能があり、順応性の高さに応じて、その異常な環境に対しても、自分を少しずつ無理させていきます。次第に、『どうしたいのか』、が探れなくなり、『どうしたらいいんだろう』『どうしたら無事にこの場を通過できるんだろう』になっていき、行動などの選択の主体者が自分ではなくなっていきます。医療行為を受ける際の、対症療法のような選択を、とても狭い視野の中で選択するような精神状態に陥っていき、そのスパイラルから自力で脱出するのはとても困難です。犯した罪を、『仕方ない』と肯定することはできないけど、正常な精神状態だった、とはとても言えないと思うので、どうしても認定しなければいけない立場に立ってしまったら、私は無罪の認定をします。」(東京都在住の女性会社員、32歳)

 ●「DVを受けた人の痛みは、受けた人しか分からないと思う。鼻が折れるほど毎日暴力を振るわれてみてから、その人に深い恨みを持たないのかを考たらいいです。DVは、暴力での支配だけではなく、心の暴力での支配も含まれます。誰でもDVを受けたら心が壊れてしまうと思うので無罪を選びます」(東京都在住の女性会社員、31歳)

 ●「歌織被告が被害者から受けた暴行と、精神的な虐待で、歌織被告を心身ともに不安定な状況に置いてしまった、ということは目に見えてはっきりしています。彼女が、残忍な犯行に出てしまったのは残念で、心痛い事実ですが、それを彼女のせいだけにすることは、理屈に合いません。彼女が不安定になったのには、否定できない理由があり、それも人が他人に与える許しがたい暴行、また虐待が理由である場合は尚更です。この社会では、毎日起こることを気に悩んで、精神的に不安定になる人が増えています。けれども、歌織被告が受けたものはそれをはるかに上回ったものだったので、彼女が切羽詰まった状況に置かれていたことは、記事を読んでいてもヒシヒシと伝わってきます。被害者に失礼かもしれませんが、アメリカでも他の人が危害を加えている場合は、その人に危害を加えることを許される、正当防衛というものがありますが、彼女の場合はそのケースとしか、言いようがありません。ですから、私は彼女は「無罪」とします」(沖縄県在住の女性宣教師、52歳)

歌織被告のこれまでの裁判全記録はこちら、■特集「夫バラバラ殺人 セレブ妻公判」はこちら

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三橋歌織被告
三橋歌織被告
三橋歌織被告
判決理由を聞く歌織被告。だんだんうつむいてきた(イラスト・成冨淳二)=28日、東京地裁
実刑判決の主文読み上げを身動きせず聞き入る歌織被告(イラスト・成冨淳二)
 判決を聞く三橋歌織被告(イラスト・勝山展年)
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