ニュース: 事件 RSS feed
【あなたはどう裁いた?】歌織被告に「無期・死刑」が最多 厳罰求める傾向が顕著 (1/5ページ)
裁判員制度は厳罰化を加速させる−? 東京都渋谷区の三橋祐輔さん=当時(30)=の切断遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われ懲役15年の1審判決を宣告された歌織被告(33)の判決公判に先立ち、MSN産経ニュースがネットユーザーに「あなたが裁判員だったらどのような判決を出すか」とアンケート調査をしたところ、約3800人から意見が寄せられ、88%が「有罪」と判断した。妥当と考える量刑は検察の求刑(懲役20年)を上回る「死刑・無期懲役」が最多(43%)で、「懲役15〜20年」が22%で次いだ。厳罰を求める意識傾向が顕著に表れた調査結果になった。
■悪妻? 悲惨な妻? 精神状態は? さまざまな論点浮かんだ公判
今回の事件は、夫をバラバラに切断して遺棄するという猟奇性に加え、「セレブ夫婦」「DV=配偶者間暴力)」などのキーワードで世間の耳目を集めた。
公判では、検察側と弁護側の主張が真っ向から対立する展開に。
「DVで夫への憎しみを深め、被告は離婚を決意した。が、自分ひとりが惨めな生活をしたくはないと考え、慰謝料やマンションなどを得て、経済的に有利な条件での離婚を主導した。しかし夫から逆に離婚を切り出され、有利な離婚の実現が困難になったことで怒りが爆発し、殺害した」
これが検察側が描いた事件の構図だ。
対する弁護側は、「DVの連続で被告は精神的に追い込まれ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥り、自分の行動が制御できなかった」と主張した。
果たして歌織被告は「強欲で自己中心的な悪妻」だったのか、それとも「迫害され、追いつめられて心の病んだ悲惨な妻」だったのか。人物像や境遇をめぐって正反対の解釈が示された。
また、被告を精神鑑定した2人の精神科医が、ともに「心神喪失状態だったと推認される」との結果を報告。心神喪失であれば刑法39条の規定で無罪、心神耗弱なら減刑となるため、鑑定結果についての裁判所の判断が焦点となった。
4月28日の判決では結局、「犯行時には精神疾患を発症していたが、責任能力に影響を与えるほどのものではなかった」と歌織被告の完全責任能力を認めた。そのうえで、懲役15年(求刑・懲役20年)を歌織被告に宣告した。
■回答者3800人超…海外からも
MSN産経ニュースは、昨年12月の初公判から判決まで全14回にわたり、「法廷ライブ」の形式で法廷内のやりとりを詳報。歌織被告、証人、検察官、弁護人、裁判官の言葉はもちろん、被告のしぐさや表情などの再現にも努めた。
さらに今回、裁判員制度を意識した新しい試みとして、実際の判決公判前に、一般ユーザーに「判決」を問うアンケートを行った。
このニュースの写真
関連ニュース
- 【意見=死刑または無期懲役】「社会復帰できるか疑問」「反省の態度見られず、更生の余地がない」

- 【意見=懲役15〜20年】「無差別殺人ではない」「人殺しだから極刑では悲しすぎる」

- 【意見=懲役10〜15年】「精神障害疑問だが、DV考慮」「被害者は1人だから…」

- 【意見=懲役5〜10年】「更正のための期間を考えた」「過剰防衛だったといえるのでは」

- 【意見=懲役1〜5年】「殺害時は心神喪失、遺棄時は責任能力あり」「夫も殺人以上のことをした」

- 【意見=猶予刑】「再犯の可能性低い」「自己防衛のためだった」「女として理解できる」

- 【意見=無罪】「事件の本質は夫のDV」「鑑定医2人が揃って『心神喪失』とは…無視できぬ」

- 【自由記述への意見】「裁判員制度を考える契機になった」「『法廷ライブ』読むうちに考え方変わった」








