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【長野義妹殺人】兄嫁の咲被告に懲役10年判決
長野県富士見町の同町社会福祉協議会臨時職員、五味絵里子さん=当時(24)=が自宅で殺害された事件で、殺人の罪に問われた絵里子さんの兄の妻で、元同協議会職員、五味咲被告(24)=同町富士見=の判決公判が22日午前、長野地裁松本支部で開かれ、荒川英明裁判長は懲役10年(求刑・懲役15年)を言い渡した。
起訴状によると、咲被告は昨年11月7日午後4時35分ごろ、絵里子さん方に入り、持参した金づちで絵里子さんの頭を多数回殴打。さらに、持参した紙ひもで首を絞め、絵里子さん方にあった包丁で首を複数回突き刺し、失血死させた。
検察側は3月18日の論告求刑公判で、逃げまどう絵里子さんに、3種類の凶器を次々と使い命を奪った点を「極めて強固な確定的殺意に基づいている」と指摘。さらに「殺害以外の解決方法が取り得たのに、短絡的に人の命を奪った。計画的であるうえ、冷酷、執拗(しつよう)かつ残虐というほかなく、悪質極まりない」と厳しく非難した。
一方、弁護側は最終弁論で、「犯行は、咲被告が被害者から迫害され、『長女が危害を加えられているのではないか』という観念に取りつかれ、行動を制御する能力を欠いた状態で行われており、責任能力はなかった」と無罪を主張。絵里子さんの「迫害」として、料理や長女の鳴き声などに関して頻繁に怒鳴りつけたことや、財布や携帯電話、衣類の紛失を仮装して、咲被告に責任をなすりつけたことなどをあげ、情状面をアピールしてきた。
さらに、弁護側はこれまでの公判で、咲被告が絵里子さんと同居していた際に、「死んでいなくなるか、離婚していなくなるかどっちか選べ」「お前の一番大切なものを奪ってやる」と言われていたことも明らかにした。そのうえで「いじめ」で精神的に追い込まれ、「犯行当時は心神喪失か心神耗弱の状態だった」と精神鑑定の実施を求めたが、裁判所は「必要がない」として却下している。
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