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【光市母子殺害】死刑か無期懲役か 緊迫の法廷に響く「判決理由」 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:光市の母子殺害事件
今月14日、妻の弥生さん=当時(23)=と長女の夕夏(ゆうか)ちゃん=同11カ月=を失ってから9年を迎えた。日常の中でふと、過ぎ去った月日の長さを思う。
「時の流れは残酷です。色々なことを忘れてしまう。2人はどんな声をしていたのか、どんな癖があったのか。忘れてしまう自分の薄情さに歯がみをします」
来月11日、夕夏ちゃんの10回目となる誕生日に、墓前へ判決を伝えるという。
◆「供述不自然」の指摘に被告ため息
男性被告は5人の刑務官に付き添われ、午前10時前、法廷に現れた。紺色のジャケットにオフホワイトのコットンパンツ。裁判官席に向かって一礼し、証言台に進み出た。
しかし、主文を後回しにすることを告げられ、後ろの被告人席に着席。身動きもせずに判決理由の朗読に聞き入ったが、弥生さん死亡の状況をめぐる被告人質問での供述を「不自然」と指摘されると、ため息をついた。
「死者は生き返ると思っていた」「ドラえもんが何とかしてくれると思った」。差し戻し控訴審で被告は、理解しがたい供述を繰り返した。だが、「亡くなった方を冒涜(ぼうとく)する言葉だとは分かっている。でも、これが事実だから話した」と説明した。
昨年9月20日、最後の被告人質問では「亡くなった2人のことを思うと、生きたいとは言えない。ただ、よければ生きさせてほしい」と訴えた。一方で、その直後には、本村洋さんの意見陳述をメモしていたことを検察官に落書きではと指摘され、「なめないでいただきたい」と言い放ち、廷内を騒然とさせた。
判決前日、接見した弁護人に判決の見通しは尋ねなかった。「自分にとっては4月22日よりも、(2人が亡くなった)4月14日の方が重い」。どんな判決であろうとも一生涯、謝罪を続けたいと話したという。