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【光市母子殺害】「魔界転生」「ドラえもん」…不可解供述どう判断? (1/2ページ)
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「亡くなった弥生さんに乱暴したのは、生き返ってほしいという思いからだった」
計17時間に及ぶ被告人質問が行われた山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審。そこで男性被告(27)が供述した内容には、理解しがたいものが目立った。
こうした供述について、弁護側は「一見、とっぴであっても、客観的証拠とも一致している」と主張したが、検察側は「通常人の理解を超え、荒唐無稽」と一刀両断。22日午前10時から言い渡される判決で、高裁は供述の信用性をどう判断するのか−。
「うそや」
妻の弥生さん=当時(23)=と長女の夕夏ちゃん=同11カ月=の遺影とともに傍聴していた本村洋さん(32)から、小さな声が漏れた。昨年6月26日に開かれた第2回公判。被告が「弥生さんを通して、亡くなった実母の姿を見ていた」と述べたときのことだ。
被告の実母は、被告が中学1年のときに自殺している。ともに父親からの虐待を受けた被告は実母へ精神的に深く依存。その優しさを求めて実母の姿を重ね合わせ、弥生さんに抱きついた−。これが、弁護側の主張だ。弁護側は独自に依頼した犯罪心理鑑定や精神鑑定の結果からも、こうした見方が裏付けられたとする。
「山田風太郎の『魔界転生』という小説に死者がよみがえる復活の儀式が出ていたから、弥生さんが生き返ると思った」
「夕夏ちゃんの遺体を押し入れの天袋に入れたのは、ドラえもんの存在を信じていたから。押し入れに入れれば、ドラえもんが何とかしてくれると思った」
フィクションの世界と現実とを混同したかのような供述についても、弁護側は「被告は実母の自殺によって精神的に未成熟だったうえに、2人を死なせてしまった衝撃で退行して、幼いレベルの精神状態になっていた」と主張。


