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【防衛汚職 検察冒陳要旨(5)】「日本ミライズと随契するに決まっているだろう」 守屋被告が部下に (1/4ページ)
第7 守屋被告による便宜供与など
(1) 守屋被告が行った便宜供与の概要
宮崎被告はゴルフ接待や金品供与などを通じ、守屋被告と緊密な関係を築き、例えば来日した海外メーカーの要人が希望した場合には、かかる要人を同行して、防衛庁の事務次官室を訪問することを受け入れてもらい、こうした訪問・面談の際、同行した要人にもよく理解できるように、守屋被告に宮崎被告との緊密な関係を強調してもらうことなどによって、山田洋行や日本ミライズの販売代理権の獲得・維持を図るとともに、普段からの守屋被告との緊密な関係を利用して、自社の装備品等に関し、守屋被告から以下のような様々な便宜の供与を受けた。
(2) 守屋被告が事務次官就任以降も行った個別便宜供与
A 次期輸送機C−X(以下「C−X」)搭載用工ンジンの調達
ア 山田洋行はゼネラル・エレクトリック社(以下「GE社」)との間で、同社製CF6−80C型エンジン(以下「CF6」)の販売代理店契約を締結して、平成10年ごろ以降、防衛庁が開発を予定していたC−X搭載用エンジンとして、CF−6の売り込みを防衛庁に対して行っていたところ、宮崎被告は、その一環として、平成14年1月下旬ごろには、GE社ミリタリー・エンジン・オペレーション部門の副社長を務めるTの来日時に、同人らGE社関係者を、防衛局長を務めていた守屋被告に引き合わせて、守屋被告に対し、C−X搭載用エンジン選定に際し、CF6の採用の働きかけを行うなどした。
そして、守屋被告が防衛事務次官就任後の平成15年8月8日、防衛庁はC−X搭載用として、CF6を選定し、宮崎被告は同月下旬ごろ、赤坂アークヒルズ内で、TらGE社関係者とともに祝勝会を催したが、守屋被告もこの祝勝会に出席し、宮崎被告及びGE社関係者から謝礼の言葉を受けた。
イ 宮崎被告は山田洋行を退職し、日本ミライズを設立後、守屋被告にも日本ミライズ支援の働きかけを行っていたところ、宮崎被告に対する信頼が厚いGE社側は日本ミライズが設立されて以後、山田洋行に付与していた販売代理権を日本ミライズに移すことを検討し、平成19年3月末には、GE社がCF6に関する山田洋行との販売代理店契約を同年7月下旬で解除することを山田洋行に通知した。同年4月には同エンジンにつき日本ミライズとの間で販売代理店契約を締結した。
そのような状況の下、守屋被告は、同年3月以降6月までの間、山田洋行と日本ミライズがC−X搭載用エンジンの代理店獲得をめぐって争っていることが防衛省内で問題となった際、防衛省経理装備局航空機課長Uらに対し、日本ミライズがGE社のエンジンに関する技術支援を行うのが相当であると日本ミライズを擁護する発言をしたり、C−X搭載用エンジンの調達に関し、まずは一般競争入札に付する手続を行う必要があると説明する部下に対し、「日本ミライズと随意契約するに決まっているだろう」と述べるなど日本ミライズにとって有利な取り計らいを行った。


