ニュース: 事件 RSS feed
粉飾見抜けず「トーマツ」に賠償命令 大阪地裁
このニュースのトピックス:倒産・破綻
平成13年に経営破綻(はたん)した発電設備工事会社「ナナボシ」(堺市)=当時大証2部上場=の監査で粉飾決算を見逃し会社に損害を与えたとして、同社管財人が監査法人「トーマツ」(東京都)に約10億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、大阪地裁であった。
稲葉重子裁判長は「監査手続きに過失があった」として、トーマツに約1700万円の支払いを命じた。
管財人によると、上場企業の監査手続きで過失が認められるのは異例という。
判決によると、ナナボシは平成10年3月期〜13年3月期の決算で、架空工事で売り上げを計上する方法で粉飾決算をしたが、トーマツは会計監査で「適正」としていた。
判決は、10〜12年の決算期については請負工事代金を装った金額が入金されていたため粉飾発見は困難だったが、13年3月期は工事代金の支払遅延が生じた状態だったことを指摘。
「支払遅延の理由を詳しく調べるなど追加監査手続きを取るべきだった」とし、13年3月期に限って過失があったと判断した。